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Channel: アンプとインプとの日々
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サンスイ C-2301 3日目

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「バランス調整不良」ということで、とにかくロータリータイプの10接点スイッチを
取出して接点の具合をチェックしてみる。
MN型の2連ボリュームなどではなく、片チャンネルあたり4つの抵抗をスイッチで
切換える方式らしい。
イメージ 1




ハンダを吸取ってスイッチを取出した。
ピンが少しでも曲がっていると元の位置に戻せないので、この時点でラジペンで修正しておく。
イメージ 2



目視の限りでは接点は真っ黒ということもなく状態は悪くないように見える。
イメージ 3



ウエハーを取出し、接点をピカールで磨いたあと、パーツクリーナーで洗浄し、元通りに組立てる。
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バランス調整用スイッチを取出したあたりには銅板の削り屑はなかったが「粉モン」がいっぱい。
エア・ダスターではホコリみたいには飛んでくれなかった。
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もう削り屑は無いだろうと、テスト用の中華デジアンやスピーカーをつないで、思い切って電源を
入れてみたが、今度は電源の緑のランプが点灯しなくなってしまった。
イメージ 6



動作確認は後回しにして電球を取出し、緑色のキャップを脱がせると、内部は黒ずみ断線が確認できた。
千切れたキャップは再使用できず、ここでもAU-D607Xのものを移植する。
イメージ 7



元の基板に取付け完了。
念のため導通をチェックした。
イメージ 8



再度電源を入れて点灯具合を確認。
このタイミングで切れたのはラッキーというべきなのかな・・・・・
イメージ 9



テープ切換インジケーター基板のホルダーが内側でツメが折れてしまっていた。
特に荷重のかかる部分でもないので、動かないようにテープで止めておくだけでいいだろう。
イメージ 10



安定化電源の制御用トランジスタの放熱器が「バカ孔」になっていたので、色は違うが同じ形状の
手持ち品に交換しようとしたが、高さがわずかに高い。
このまま交換すると基板に無理がかかったり、底板が歪むかもしれないので断念。
イメージ 11



放熱器のネジ山部分にエポキシ粘土を詰めるとタッピングスクリューが効くかもしれない。
イメージ 12



フォノイコライザ回路のシールドケースもネジ山がつぶれ、ビスが欠品していたところに
タップを立て直そうとしたが2.5φのタップがなくこれも断念。
イメージ 13



左うしろのインシュレーターにかなりの荷重が掛かったのか、ドスンと落としたのかは不明だが
画像では分からない程度の凹みが底板にあった。
銅板の板金は難しそうだし、「ガタ」もないようなのでこのまま取付けることにしよう。
イメージ 14



エポキシ粘土が固まったようなので定電圧基板の放熱器に底板をネジ止めしてみる。
ゆるゆるで抜け落ちそうということはなく締めることができた。
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電源のヒューズはエレメントがフニャフニャで今にも切れそうだが電源を入れて動作を確認する。
CDやレコードプレーヤでの再生は問題ないようだったが、左右のバランス調整の変化具合が
これまで経験してきた機種とは違っていた。
左右どちらかに回し切ると片方しか聞こえなくなるのはこれまでと同じだが、それ以外の
ポジションでは音像の移動具合がかなり少ない方式のようだ。
このことが「バランス調整不良」という表現になっているのかもしれない。
そうでなければボリュームを使わず、手間のかかるスイッチを採用した意味がない。
イメージ 16



日立Lo-Dの聴き慣れたスピーカーHS-1400WAを使って試聴。
デノンのカートリッジDL-103SでMCトランスの動作もチェックする。
特にノイズらしいものは聞こえることは無かった。
室温20℃で、電源トランスは2個ともどうにか触っていられるくらいの温度にまで発熱する。
真夏にはクーラーが必須かな?
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結局のところ、出てきた銅板削り屑は4つ。
電源トランスの取付孔が4ヶ所なので、加工後に全く清掃しなかったのかもしれない。
イメージ 18


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